20代のスタジオ勤め時代から、写真に対する葛藤はいっぱいあって。 "おしゃれなだけ"なのはいやだなぁとか、 カメラ目線の笑顔が絶対なくてはならないこともあったり、 逆にカメラ目線の笑顔が好まれないことがあったり、 背景のボケた写真を撮ることがプロカメラマンだと捉えられている風潮に どう誰かに写真を撮ってもらうことの良さを伝えてゆけばよいのかなどなど・・・。 けれど、いつの頃からか、 お客さま方とは呼吸をするように自然に 写真を介したお付き合いができるようになってきて、 私も肩に力が入るようなことがなく ありのままの自分の写真を受け入れていただいているここ数年です。 と、これ以上ない恵まれた環境ですが、 最近のニュース、"やらせ演出"を見て思うところ多々。 私も撮影時に、笑顔やおもしろいきっかけになればと、 いろいろな仕掛けを投げかけるのですが、 それが無理強いしてしまうものではいけないなぁと。 自分の切り口は持っていたいけれど、 目指す"絵"を作ってそこに執着しないように してゆきたいなと思ったのでありました。 今日のお写真たちは、表情しぐさ、とっても豊かな女の子。 こんな時間を一緒に過ごさせてもらうと、 先に書いた悩みなんてふっとぶくらい、 ただただファインダーのむこうのめくるめく世界に夢中になれたひとときでした。 ねぇねぇ、こっちきてこれ一緒に見てとスティックで手招く姿も、 はっと驚くしぐさも、 愛おしい瞬間です。 shiori
by sayphotography
| 2020-07-16 14:02
| say photoこばなし
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